昭和学院短期大学様
利用事例

組織の立ち上げ時期や成熟していない時期では特に効果を発揮できる

昭和学院短期大学
人間生活学科キャリア創造専攻 准教授 / 小川弓美子 様
導入の背景 意見を出しづらい環境を変える突破口がなかった
導入の決め手 アイディア出しの0→1の苦戦している部分で効果を実感
導入後の効果 組織の立ち上げ時期や成熟していない時期では特に効果を発揮できる

導入の背景

ワークショップの素導入前に抱えていた問題は、意見を出しづらい環境を変える突破口がなかったことです。

当校では学園祭にて食品の商品開発を学び、オリジナル商品としてプロデュースするカリキュラムを取り入れています。商品構想、コンセプト決定、企業依頼など、学生が主体となって進める1年がかりの大きなイベントです。
まずはアイディア出しが必要なのですが、学生は発言に躊躇します。
学生がイベントを自分事化できていないという主体性の問題と、グループ間で意見を出すことに対して慣れていない、恥ずかしいという気持ちもあるかもしれません。
学園祭は学生の意見やアイディアが取り入れられるイベントの為、教員が方向性を固めて牽引することは本質ではありません。

意見が出にくい環境は関係性の質から変えるという考えのもと、外部研修会社で他のアクティビティも取り入れたことがありますが、予想外に難しくて早期に諦めるパターンやモチベーションの有無からくる学生間の温度差の問題がありました。
話合いを重ねる中で「まずはアイディアを出すことが大事だから、些細な内容でもいいから言葉に出してみよう!」と促してもなかなか状況は変化しませんでした。

導入の決め手

導入の決め手は、自身が体験した際に単純に楽しかったことと、アイディア出しの0→1の苦戦している部分で効果を実感したためです。

先ほどの学園祭の例では、ウォームアップとしてAL TOWERを実施しました。
ワークを進めると、どうにか高く積めないかと自発的に発言をする学生が増えました。ワーク中で自然と役割分担ができお互いの個性も見え、共同作業の要素が強いところが影響したのだと考えます。遊び感覚で実施できるので学生も楽しみながら作業をし、思った通りの形にできあがるか一つの目標がチーム内で共有し合えたことで終了後の雰囲気もとても和やかなものになりました。その後の学園祭の話合いでは、少しづつ意見を言う学生が増え、リーダーシップを率先して取る学生も出てきました。

また、社会人向けの市民講座で実施したこともあります。
社会人向けの講座では、冒頭にアルミを使用して自分をイメージした動物を制作してもらうワークを実施し、メタ認知やバイアスの話をさせていただきました。
年齢的にはご高齢の方も多く、テーマを「VUCAの時代を生き抜くために思考の柔軟性」という内容の中での実施です。ご高齢の方は公的サービスのデジタル化した申請、ECサイトの買物、電子マネーなど利便性を感じながらも戸惑いを感じているケースがあります。テーマに込めた思いとしては、時代の流れに乗りながらもしなやかに生活ができるように「まずは苦手意識を取り除き、まずはやってみようという前向きな気持ちを持ってもらいたいと」、とメッセージとしました。市民講座は毎回様々なテーマが掲げられますが、運営担当者から「アンケートで、こんなに評価が高かった講座はこれまでなかった。」というコメントをいただきました。
また、後日参加者から「アルミホイルでものをつくるという体験が脅威深く人生観を改めて考えるよいきっかけになり、とても感謝している」という趣旨の手紙も届きました。

今後期待すること

学生向け、一般向けのどちらでも問題なく実施できたこともあり、様々なシーンにでも使用できると感じました。
組織の関係性ができていない立ち上げ時期や組織としての動きに成熟していない時期では特に効果を発揮できると考えます。チームメンバーの知らない一面が見えると関係性の発展につながります。

個人作業や高さを競うだけではなくて多様性につながるような1つ1つの良いところを認める部分があるとさらによいワークとなるのではと考えます。
アンケート結果や、手紙の存在からも手ごたえがありましたので今後も使用したいです。
このアルミホイルを使ったワークショップは株式会社UACJとhyphenate株式会社が共同開発いたしました。
目的・困りごとに合わせてワークの微調整も可能です。
 ぜひお気軽にご相談ください。

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